俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 声だけじゃ物足りなかったらしい。

 玲二の顔を久しぶりに見たことにより、胸の中から溢れ出す感情が止まらずーー思わずその胸に飛びついた。

「……っ、玲二さん」

「…………な、なんだ? いきなりどうした……」

 広い胸は私を易々と受け止めてくれる。
 温かい胸からは苦い煙草と大人びた香水の香りが漂い、心が解けて行くようだった。気が付かぬうちに緊張していたらしい。
 驚いていた玲二も私の背中と後頭部に手を回し、労る様に撫でる。

「お前は本当に…………っ、ガキだな」

「…………ガキでいいです」
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