俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 玲二の言葉に遠藤は口を戦慄かせ、目を丸くしたのだがーーそれはわたしも同じだった。

 どうして遠藤が元カレなのだと知っているのだろう。一度もそんなこと話したことないのに。

 そう思ったとき、考えが過った。玲二と再会した初日、彼自身の口から聞いたじゃないかーー俺に分からないことはない、と。

 何かしらの手段を使って調べたのだろう。

 部屋の中がしんと静まり返る。

 今わたしの頭の中にあるのは話さなかったことに対する罪悪感と、重い空気に対する戸惑いだった。
 
 遠藤とのことは別段隠していたわけではなく、余計なことを話さなくてもいいと考えて黙っていたわけだが、結局のところ知られてしまっているわけで。
 所有欲の強い玲二にとってはあまりいい気持ちにならないだろう。
< 186 / 291 >

この作品をシェア

pagetop