俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 その表情を見ていると、むしろ可愛く見えて来てしまうのは我ながら病気かもしれない。惚れた弱みという奴だ。

 先ほどまでは誤魔化されたようでいい気分ではなかったのに、気がつけば苦笑している自分がいた。それは玲二が私という存在を心の内で意識してくれていることに他ならないと気づいたせいだった。好きな人に嫉妬されるということは今の自分にとっては喜ぶべきことで。

 玲二が私のことをどう思っているのかずっと分からなかった。けれどこの一件で、男の影が見えたら嫉妬してくれるレベルには好きになってくれていたのだろうと分かったのだ。

「でも……私もごめんなさい。遠藤くんのこと、結果的には隠していたことになっちゃって。このことを知っていたから共演のこと伝えた日に不機嫌になったんですよね?」

「……仕方ないだろ。妻が元カレと演技とはいえ、恋人になるんだ。ムカつくだろ普通。…………こはるは俺のなんだから」

「……またそういうこと言って……」
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