俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「花宮は俺に比べて凄いよ。……俺なんて初めてのドラマ撮影のとき、何度も噛みまくってカットかけられたし、カメラの前でも震えが止まらないしで」

「あの緊張知らずな遠藤くんが!? 本当?」

「うん。今は慣れたからあまり緊張しなくなったけど。あ、でも初めて舞台立ったときは震えまくってた記憶ある」

 遠藤は私よりも先に劇団スペードに入団していた先輩であり、そのときの話など初耳で驚いた。私が目を丸くしているのを見て遠藤は頭を掻いた。

「……付き合ってるときはさ、花宮にカッコ悪いところ見せたくなくてこう言う話はあんまりしなかったんだ」

 照れたような面持ちの遠藤を好ましく思い、小さく笑う。
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