俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「撮影前にいったでしょ? 俺はこはるのことがまだ好きで、諦めきれないって」

「それはーー」

「……こっちきて」

 遠藤がここまで切羽詰まったような表情を見せるのは初めてで、どうしていいのか分からなくなる。
 それでも、私の好きな人は玲二なのだ。彼の告白を受け入れることは出来ない。

 私が断りの声を上げようとしていたのがわかったのか、遠藤はこちらの腕を取りすたすたと歩いていく。突然のことに混乱する私は戸惑いながらもついていく他なかった。

 辿りついたのはあまり人の通らない廊下の端で。腕は握られたままだったが、私は自分の中にある気持ちを伝えようと顔を上げる。

「遠藤くん、わたしーー」

「お願い、俺を拒絶しないでくれ」
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