俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 そしてその恐怖とはーーこはるをこの手の中から失ってしまうかもしれないということだった。

 俺は無意識にそんな感情を抱くほど、深くこはるのことを愛していたのだ。

 いや、愛という言葉だけでは生ぬるい。俺は彼女の全てを掌握し、髪の一本まで全て自分のものにしたいという欲求を抱いている。

 それは紛れもない独占欲の終着点だった。

 このクラブまでは自らの運転で来ていた。運転席に座り、車を走らせる。

 すでに時間は11時を過ぎている。ヘッドライトを付けて走る車に並んでひたすら目的地へと向かう。

 劇団スペードの本拠地は都心から少し外れたところにあった。車を近くの駐車場に止め、『劇団スペード♤』と書かれた看板が掲げられている古びた建物の中に足を踏み入れる。
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