俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「……玲二さんの匂い…………安心します」
思わず息を呑んだ。不自然に喉が鳴ってしまうのは致し方がないことだろう。
好きな女のそばにいて欲望を抱かない方がおかしい。こはると結婚してからは違う女を抱くことなんて考えることさえ出来なくなった。こはるだけが欲しくて仕方がなかったからだ。
思わずこはるを引き離し、陶器のように白い頬を撫で上げる。
「ああ、だめだ。抱きてぇ」
「え、えぇ! こ、ここでは駄目です! どこだと思ってるんですか」
「そう言うと思った。じゃあすぐ帰るぞ。帰ってすぐに俺のものにする。ーーああ、お前が欲しすぎておかしくなりそうだ」
こはるは耳の先まで紅潮させ、俺に対して目を三角にする。けれどその表情はどこか柔らかく、先ほどまでの陰鬱そうな影は一切ない。