俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「そう言ってくれて助かった」

「うん。……遠藤くん、あなたの気持ちには答えられない。私は玲二さんのことを愛してるから」

 もう気持ちに迷いはなった。
 最初は取引として引き受けたつまりだったが、今では彼の妻であることが私のアイデンティティでもあり、1番の幸福なのだ。

 私の言葉を聞き、遠藤は「うん、そうだよな」と微笑んだ。そして彼は続ける。

「花宮。……もし、俺たちがあの頃別れなかったら今も恋人同士のままだったかな? 俺のことずっと好きでいてくれたのかな?」

「…………そうだね。もしあのときの運命が違ったら…………でも、それはすべて終わってしまったことなの。だから一つ言えるのは、あの頃の私はあなたのことをきちんと好きだったってことかな」

「そっか。……うん、ありがとう。その答えを聞けただけで、すごくよかった。俺もどうにかして前へ進めそうかも」
< 267 / 291 >

この作品をシェア

pagetop