俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
そんなふうに玲二と話していると、視界の端に母の姿が映った。玲二に一言いって、そばへと駆け寄る。
「……あのお母さん」
「あらこはちゃん、初めてのわりにうまく話せていたじゃない。お母さん安心した」
「うん……あのさ、質問そっちいっちゃってごめんね。仕事とは全く関わりもないし、お母さんにはあんまり関係ない話なのに……」
私の言葉に母は目を瞬き、頭を傾けた。そしてふわりと笑い、片手を私の頭に乗せる。そしてゆっくりとあやすように撫でた。
まるで幼子にするような仕草に呆気に取られていた私だが、「なに」と聞くと母はゆっくりと目を閉じる。そしてーー目端から一筋涙がこぼれ落ちた。
「な、なんで泣いてるの……」
思わずそう尋ねると、母は瞼を開いて目元を拭う。
「ーーこはるちゃんがこんなに大きくなったんだってら実感して……どうしてかな」
「お母さん……」