俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
私の幼い頃から人気女優だった母は仕事に忙しい人で、会えない日は何度も続いた。その代わりとして母のマネージャーや事務所関連の人が保護者代わりを務めてくれることが日常茶飯時で、次第に接し方がわからなくたっていったのだ。
母のことは女優として尊敬はしていても、どこか他人のように感じてしまうのはそういうことだ。幼い頃は会えた日には十分愛情を与えてくれていた。けれど時が経つにつれて私の方が母を拒絶したのだ。女優の母を持つことで様々な環境が影響し、殻に籠るようになってしまったから。
それから私たちはぎくしゃくとした関係になっていった。
だからこそ、今の私は母を花宮いつきとしてしか見ることが出来なかった。それなのにーー。
「ねぇ、こはるちゃん」