俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「……?」
「…………こんなことに今更いうのは変なのかもしれないけど………………あなたが生まれてきてくれて、本当によかった。ーーーー大好きよ、こはるちゃん」
小さく息を呑んだ。
直接そんなことを言われたせいだ。母は優しく、朗らかに微笑みを浮かべていた。
その笑顔は女優の花宮いつきではなく、紛れもなく私の母として言っているのだと伝わってくる。
母が私が女優を目指したと聞いてどう思ったのか知らなかった。その前に家を飛び出してきたからだ。彼女が筆不精なせいで、直接連絡を取る機会も少なく、わざわざ会って聞く必要性も感じなくてずっとその機会を失っていた。
けれどこの表情でわかる。
ーーーー母は私のことを応援してくれているのだと。
思わず涙が溢れそうになった。
くすぐったい気持ちが心を温める。
思わず私は口走っていた。
「私もお母さんのこと……大好きだよ」
「ふふふ、ありがとう」
「でもーー」