俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
表情を緩めながら横目で玲二に視線を送ると、彼の口元がいつにも増して緩んでいるのが分かる。手元には私の選んだ夫婦茶碗があり、それをどこか浮かれた様子で眺めていた。
まるでお揃いのものに喜びを隠せないかのように。
どくり。
玲二を見ていた私の心臓が脈打つ。
纏う雰囲気が柔らかく、そして楽しげで。
ただ純粋に私との買い物を楽しんでくれていることが分かり、どうしていいのか分からなくなった。
「……おい、こはる」
「は、はいっ」
突然声をかけられびくりと肩を震わせる。
玲二はまじまじと私の様子を伺っており、謎に汗が吹き出してきた。あるわけがないのに、私の心情を読んでしまったのではないかと焦りの気持ちが心を支配する。