俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

「それにしても量が量だがな。……こいつ、最近テレビでよく見かけるよな。そうか、あの劇団出身だったんだな」

 どこか納得していないような面持ちで気が立っていることは一目瞭然だった。そのまま玲二は私の方を一瞥することなく部屋を出て行った。

 その後ろ姿を見て安堵のため息をつく。

 先程、玲二に言ったことは半分本当で半分嘘だった。

 実のところを言えばーー遠藤朝陽は私の元カレなのである。

 出会ったのは玲二に言った通り、同じ劇団に所属していたからだった。

 彼ーー遠藤朝陽とはいろいろ合って3年ほど前に別れたのだが、付き合っていた当時とは違い別段未練があるわけではない。
 彼とはお互い納得の上で別れることを選択したし、連絡を取り合うことも無くなったが、応援したいと言う気持ちは本音で。彼が雑誌の表紙になるたびに懐かしい気持ちになり、手に取っていただけのことだった。
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