俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜

 共に選んだ家具が一式揃っているリビングへ足を踏み入れると、玲二はソファで足を広げてくつろいでいた。背中からでも分かる不機嫌オーラを漂わせており、話しかけづらかった。だが共に住む上で無視するわけにもいかず、勇気を振り絞って声をかける。

「あの、玲二さん。自分の分の整理整頓はあらかた終わったんですが……」

「…………ああ、そうか」

 沈黙が跨り、なんとも言えない気まずさに包まれる。
 玲二が不機嫌になった理由は先程のやり取りだろう。大方、玲二という存在がいるのに他の男にうつつを抜かしていることが気に食わなかったに違いない。
 彼の自尊心の高さはエベレスト級だ。なにをするでも一番でなければ気に食わず、けれども自身の能力も圧倒的に優れているためにここまで思う通りに生きてこられたのだろう。
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