俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
「玲二さん、私、買い物に行ってきますね」
「ああ? 他にもなにかいるものあるのか」
「今日の夕飯の買い出しですよ」
私の言葉に玲二は一瞬黙り込む。俯いているために表情は分からなかったが、どうやら何か考え込んでいるようだった。
思わず目を瞬かせていると、ふと玲二は顔を上げた。
「そうか…………お前が作ってくれるのか……そうか」
「…………?」
訝しげに頭を傾ける私をよそに、玲二はどこかご満悦な面構えをしていた。
あの玲二がにやけている?
口元がだらしなく歪んでいる様子はひどく奇妙であり、私の脳では処理できないほど理解し難い状況だった。
「こはるは料理できるんだな」
「ええ、まあ人並みには」
「……………不味いものを食わせたら承知しない」
セリフと表情が合っていない。
顔つきは緩みきっているのぬ、言葉は俺様気質で。