これを溺愛だとは認めない!
〖動物大好きなんです!!
風先輩は動物好きですか?〗


我ながら初めて、まともなメッセージを送ったと思う。


普通の友達と話すような内容。


私みたいなキャラクターが、スマホを持っているなんて似合わない。

そのまま、トイレで風先輩からメッセージが届くのを待ち侘びた。


しかし、風先輩から届いたメッセージを目の当たりにして背筋が凍る。


〖今何処?〗


そう聞いて来たという事は、風先輩は私の教室を訪れているのだろう。


「な、何で?」


目の前に有る、真っ白な壁を見ながら不安感だけが増えていく。


< 87 / 429 >

この作品をシェア

pagetop