幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
ニュース番組でアフガニスタンの内乱の激化が報道されていた。隣国に大使館を移し、対応していたが、安全の保障は難しいのだろう。
一時帰国は赴任している外交官たちの命の安全を優先して、国が決定したコト。

ドバイに居る父さんと母さんもその方が安心できる。

結にも兄貴の帰国の件、話しておかないと。

俺は上着のポケットにスマートファンを仕舞い、オフィスに戻っていった。

「あ…」

オフィスの出入り口で結と鉢合わせした。

「祐斗…」

「あ…結も今日はスタンバイの日だったな…」

「まぁね…祐斗…ルキ君と一緒に居たでしょ?」

「見てたの?声掛けてくれればいいのに…」

「…みんなの視線もあるし…私だけ行くのはちょっと…」

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