社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
でも、兄弟姉妹のいなかった一人っ子のくるみにとって、時折香澄が連れてくるかっこいいお兄ちゃんは、いわゆる初恋の人だった。
(実篤さん、うちの運命の伴侶かも知れんっ)
八雲からこの話を聞いた時の感動を再び思い出して一人照れていたくるみは、
「よぉ覚えちょらんけど私もくるみちゃんも小さい頃、あのパン屋さんでちょいちょい顔合わせちょったってことよね?」
ようやく降りてきたエレベーターに乗り込みながら「八」と「閉」ボタンを押した鏡花に問いかけられて、ハッとする。
「そうじゃね。ホンマ子供の頃の記憶ってええ加減じゃわ……」
かっこいいお兄さんと実篤がイコールで結びつかなかった程度の記憶なのだ。
鏡花が言う通り、幼い頃に会っていたとしてもお互いよく覚えていないのは、くるみには仕方がないことに思えて。
(逆に八雲さん! 記憶力が良すぎて凄過ぎなんじゃけど!)
その頃から可愛い女の子に関してのみ、やたらと記憶力が良かった八雲なのだが、くるみはそんなこと知るよしもなかった。
(実篤さん、うちの運命の伴侶かも知れんっ)
八雲からこの話を聞いた時の感動を再び思い出して一人照れていたくるみは、
「よぉ覚えちょらんけど私もくるみちゃんも小さい頃、あのパン屋さんでちょいちょい顔合わせちょったってことよね?」
ようやく降りてきたエレベーターに乗り込みながら「八」と「閉」ボタンを押した鏡花に問いかけられて、ハッとする。
「そうじゃね。ホンマ子供の頃の記憶ってええ加減じゃわ……」
かっこいいお兄さんと実篤がイコールで結びつかなかった程度の記憶なのだ。
鏡花が言う通り、幼い頃に会っていたとしてもお互いよく覚えていないのは、くるみには仕方がないことに思えて。
(逆に八雲さん! 記憶力が良すぎて凄過ぎなんじゃけど!)
その頃から可愛い女の子に関してのみ、やたらと記憶力が良かった八雲なのだが、くるみはそんなこと知るよしもなかった。