美琴ちゃん、大丈夫?


このおじさん、モテすぎじゃない?

なに?モテにいってるの?

私がいながら?


「…ふーん?」


「もちろんちゃんと断ったよ!?だから何も心配いらないから!ね!」


純さんの慌てぶりに少し冷静さを取り戻した私は手を離した。


「…心配というか…なんか、ムカつくんです。」


「…」



私は眉間に皺を寄せてうつむいた。



純さんが女の人と話してるのを想像するだけでイライラする。

他の女の人に笑いかけたり、優しくしないでほしい。

なんなら私以外の女の人誰1人近寄ってほしくない。

…困らせるだけだから絶対言わないけど。




モヤモヤ考えていると、ニヤニヤとした視線。




「…嫉妬してますね?」






ムカつく。



私はニンマリする純さんの両頬を掴んで引っ張った。


「してますけど何か?」

「いひゃいいひゃい!!ギブ!ギブ!」


私は燃えあがる嫉妬心を指に込めて思い切り離した。


「いっ!…たいよ〜美琴ちゃん…」


純さんが目尻に涙を浮かべてぼやいた。
それが本当に痛そうでちょっとやりすぎたと反省し、「ごめんなさい」と純さんの頬をさすった。


「……でも、美琴ちゃんが元気で、幸せ。」


手の中の純さんがフニャッと笑ったのがかわいくて、何も言えなくなる。


< 179 / 189 >

この作品をシェア

pagetop