美琴ちゃん、大丈夫?
「…ねぇ美琴ちゃん。美琴ちゃんが事故に遭った日、何の日か覚えてる?」


私の手に自分の手を重ねて、いたずらっぽい笑顔で私を見つめる。


「え?」


「2月13日。」


「…あ」


「ほんっと、ひどいよね。
改めてちゃんとしようと思って待ってたら病院から連絡きて死にかけてんだもん。
悪夢かと思ったよ。」



あの日、私たちはいつも通り仕事の後にデートの約束をしていたんだ。

私はバレンタインに気を取られていてすっかり忘れていた。



「……ごめん……」


純さんがハハッと笑った。


「でも、どれだけ美琴ちゃんが大事か…思い知らされた。」


純さんはその言葉をきっかけに、真っ直ぐ見つめて私の手を握った。

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