振られた私を御曹司が拾ってくれました。

周りが明るくなった気配に、ゆっくりと目を開けた。
すると、駿は窓のカーテンを開けて、微笑んだ。


「琴音、おはよう…あと一時間くらいでアブダビ空港に到着するらしいぞ。」


この飛行機では15時間がすごく短く感じられる。

私は身支度を整えて椅子に座ると、アテンダントが香り良い珈琲を持ってきてくれた。

アラビアコーヒーと呼ばれるコーヒーらしい。

コーヒーの粉をそのまま煮詰めてあり、その上澄みを飲むらしい。
色はいつものコーヒーより色が薄いようだ。
少し口に含むと、香辛料の香りと苦みが広がる。
コーヒーというよりは、違う飲み物のような感じがした。


間もなくして、飛行機は空港への着陸するようだ。
シートベルトを着けて椅子に座ると、もうすぐ到着するというワクワクで口角が緩む。


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