振られた私を御曹司が拾ってくれました。

プリンセスラインの純白のウエディングドレス。
刺繍の美しいベールは、ロングで長く後ろに流れている。


結婚式当日。
ウエディングベールの後ろを、アジームの可愛い子供たちが持ってくれることになった。
アジームゆずりの美形の双子ちゃんは、まるで天使のようだ。
男の子と女の子の双子ちゃんは、白いふわふわのドレスを着て私のベールを一生懸命に掴んでくれている。
可愛くて抱きしめたくなってしまう。


そして私は宮殿の大広間、結婚式の会場となる部屋の、ドアの前に立っている。


この扉の向こうで、駿が待っていてくれるはずだ


結婚式はアジームの立ち合いで、人前結婚式。


朝早くから準備をしていた私を、まだ駿は見ていない。どんなドレスを選んだのも知らないのだ。私を見て駿が何と言うか、少し不安だ。


私は扉に前で、大きく息を吸う。緊張で心臓が大きな音を出している。

執事のハリーが、扉に手を掛けて微笑んだ。


「琴音様、落ち着いて。」

「…はい。」


私は頷いて、もう一度大きく息を吐いた。

ハリーが、ゆっくり扉を開ける。

すると、思ってもいなかった光景に息が止まった。



< 126 / 128 >

この作品をシェア

pagetop