振られた私を御曹司が拾ってくれました。
そこには、私の両親、同僚の美優、秘書の桐生さん…。
皆が笑顔で私達を迎えてくれている。
「お父さん、お母さん…美優…なんで…」
父と母は笑顔で声を掛けてくれる。
「琴音、おめでとう…幸せになるのよ。」
美優は涙を浮かべている。
「琴音…よかったね…おめでとう…。」
すると、駿が私に手を差し伸べながら微笑んだ。
「琴音…黙っていてごめん。君には内緒でみなさんに連絡してあったんだ。」
「…駿、…酷い…でも…嬉しい、ありがとう。」
駿に手を引かれて、拍手の中を進んだ。
駿の白いタキシードはとても眩しい。
歩きながら、駿は私の耳元に顔を寄せた。
「琴音、すごく綺麗すぎて…みんなに見せたくないくらいだ。このまま独り占めしたい。」
私達の様子を見て、アジームが声を掛けた。
「駿君、琴音、二人でコソコソ話してないで、早く誓いの言葉だよ。」
今日アジームは王子としての正装してくれている。
その姿は、御伽話の王子様のようだ。
私達はアジームの横に立ち、金色の色紙に書かれた誓いの言葉を読み上げる。
「…これから私達は、お互いを思いやり………………誓います。」
私は誓いを読み上げながら、涙が溢れだしていた。
駿は優しく私の背中に手を回して支えてくれる。