【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
それから、半ば魂が抜けそうな状態で島田さんに椅子まで引いてエスコートしてもらって、3人で円卓を囲みゴージャスなレストランでの『見合い』は始まる。
――と言っても、『見合い』というのは名ばかりで、特に畏まった紹介をするわけもなく、ただただ、次々と運ばれてくる最高級のフレンチのコースを談話しながらいただくだけだった。
「今日は、忙しいところ時間をもらって悪いなぁ、國井さん」
「いえ、とんでもない。むしろ美味しいランチをご馳走になってしまい」
アミューズの帆立貝柱とお野菜のマリネをはじめ、オードブルのフォワグラのソテーに、オマール海老を贅沢に使用したポワソン。
どれもこれも、新鮮な食材や旬の食材をふんだんに使った、見目麗しい料理たちだ。
私には手の届かない、セレブの味……。