【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
な、な、な、なに――?!
ど、ど、どういうこと――?!
話についていけず、ぐるりと首を横に動かし、頭二つ分高い位置にある冷涼な美貌を黙って見つめる。
――と彼は口角をあげて、すでにこちらを見下ろしていた。
――ひっ!
「ですよね……? 桜さん」
はじめての名前呼びにときめく間もなく、島田さんの綺麗な笑顔の背後に、ドス黒いオーラが渦巻いているのを確認してしまった……。
まるで、ほんものの悪魔のように。背中に羽まで生えているように見えてしまう。
ひぇ――!
『どうなっても、知りませんよ』
やばい。覚悟ってこのことだったんだ……!
ここ、これは、頷かないと大変なことになりそうな雰囲気がっ。
島田さんの背後の暗黒のモヤモヤを見ながら、首がもぎれそうな勢いで、「そんな気がしてきました」とブンブン首を上下に振って意思表示する私。
「なんと……! いつの間にそんな仲になっていたとは!」