【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
「……終業後……ですか?」
会長はいつも午後の会議後、島田さんの運転でフーズに帰社する永斗さんと共に、帰宅している。
それも、一日中傍にいるのに、なんでわざわざ終業後? 仕事の話しではない、のかな?
「そんな身構える必要はない。國井さんに、ちょっとだけ、大事な話しがあってな」
心の内を察した会長は大丈夫だと言わんばかりさらに笑みを深めるけれど。
大事な……はなし?
余計に私の心は騒ぎ出す。
咄嗟に藤森さんを見たけれども、彼は会長の背後で、肩をすくめて、さぁ?と首を振る。
え、藤森さんも知らないの……?!
「必ず、残るようにな?」
「わ……わかりました」
笑顔だけれども、どこか圧のかかった視線に念を押され「はい」と小さく頷くしかなくなる。
身構えなくていいと言われても、気になるよ。
なんだろう……。
私、なにかしでかしたかな……?