【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
「仕事にはミスのないように細心の注意をはらってきたつもりなんだけど……なにが悪かったんだろう……」

「桜はたまーに頑固なところがあるから、それがウッカリ仕事でも出ちゃって、逆鱗に触れちゃったとか?」

 会長にそんなことするわけない……、って思いながらも、やっぱり……なんて背筋を震わせたりして。あーでもないこーでもないと、過去の些細な出来事をミスに置き換えて、脳内で不安の波に揺られる。

 職を失うのも、居心地のいいこの秘書室を去るのも嫌だから真剣だ。

 クビとか異動だったら、どうしよう……?

 ぐるぐるとフォークに緑色のパスタを巻き付けながら頭を悩ませていると、ほどなくして向かい側から「ぷッ」と、息が漏らす音が聞こえてきた。
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