【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
「――くくっ、わかりやすすぎ。すぐに真に受けて、ほんと素直なんだから」
「……もしかして、からかってる?」
「当たり前でしょう。会長が桜を辞めさせるわけないじゃない」
その自信はどこからくるのか。キッパリ言い切った彼女は、ぽってりした唇からぺろりと舌を出し、いつもの得意顔に表情を変えた。
なんて親友だ……。こっちは真剣なのに。
「そもそも、男性役員が女性秘書に意見を求めることなんて、よくあることでしょ。社長だってよく私に、奥様やお嫁さんへのプレゼント相談してくるわよ」
「それは私もあるけど……。でも、大事な話にも関わらず藤森さんは聞いていないみたいだし。終業後っていうのがまた引っかかって――」
「だったら、余計心配することじゃないわよ」
へ……?