【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)
「桜が解雇や左遷でもさせられるなら、相棒の藤森さんが知らされないわけないでしょ? 仕事関係じゃない、個人的なお願い事と考えたほうが自然よ」

 個人的な……?

 友子は、華やかなネイルの施された手で、フォークを動かしながら自信満々に説得してくるけれど、いまいちパッと晴れない私。

 だって、会長がプライベートで私にお願いすることなんて思い当たらないし。

 私に関する大切な宣告だからこそ、まずは本人に……という経路も充分にあり得るわけで――。

 はぁ……いくら考えても分からない。

「それよりも、桜。あんたその進退問題とおんなじくらい重大なニュース……聞いてない?」

「え? ……重大な二ュース……?」

 食後にセットのミニパフェが出てきた頃、突然、友子がそんなことを聞いてきた。
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