【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)

正反対のようも感じるが、見かけとは裏腹な策士で頭の切れる彼とは割と気が合う。こうして今も一緒にいるのが、なによりの理由だろう。

そして、関係が変わらぬまま時は流れ、以前より能力を買っていた会長と社長に声をかけられ、海外留学から帰国すると同時に漆鷲ホールディングスへ入社した。

変わり者の会長たちは、欠点とも言えるこの理屈っぽい性格と、あまり動じることのない精神力と頭脳を高く評価しているらしい。

俺には何がいいのか全くもってわからないが、こんな大手企業への参入のチャンスを逃すバカではない。

そんなわけで、遠慮なく秘書室に入ることを希望した。

秘書室を選んだ理由は簡単だ。自らが競争社会の中で勝ち抜くことは容易だが、性質を考慮すれば周囲を引っぱっていくことには向かない。だったら、持ち前の情報収集能力を生かし、誰かのサポートをしていたほうが性に合っていると思ったから。
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