【書籍化&コミカライズ】離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています(離婚予定の結婚なのに〜)

「……室長、こちらにいるのは珍しいですね」

俺の入社当時から、本社の秘書室を束ねる女王様然と君臨する彼女は、年齢的不詳の元敏腕会長秘書。(禁句だが20年以上前の資料によると)

今となっては職位は俺の下になるが、会長すらも頭が上がらない強者だ、正直あまり関わりたくない。

「用達しのついでに、書類を届けに寄ってあげたのよ。月末からこっちでしょ」

やってきた彼女から差し出された資料を受け取り、視線を落とすと、月末から担当する『―LNOX―』の御曹司のマネジメントスケジュールが書かれている。

「――ありがとうございます。明日、情報掲示されると聞いたので、挨拶がてら伺おうと思っていました」

「挨拶のあと話す余裕がなくなりそうだから、わざわざ来たのよ。さっき坊っちゃんから、伝言伝えられたんじゃないの?」

ピン、とかんが働く。
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