「お姉さんって何者なの」少年は尋ねた。

「各地を転々とする旅の者だ」その人は答えた。

 少年は、その人があの神社の主ではないのかと思った。確信はない。ただ、思っただけだ。お姉さんからの答えも期待しない。

 人間ではない、のかもしれない。

 そう、思っただけ。
「この村はもう食べ物に困らないだろう。君が生贄になる必要はなくなったわけだ。少年よ、君はこれからどうする。この村にとどまるか」

 その問いに、少年は首を横に振った。
「俺は神様の手伝い人ですから」
 微笑しながら、少年は答えた。

 金色の人が村を救ってくれた。神の手伝い人の自分は、村を救ってくれた人の手伝いをする義務がある。

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