周囲は少し紺味がかかってきている。オレンジから青、そして黒へのグラデーション。

「お姉さん一人で大丈夫ですか」
 彼は尋ねた。暗くなってきたのに、一人で道の無い森の奥へ入っていくのは危ないのでではないのだろうか。

「心配するな」
 と綺麗な笑みを残して森の中へと入っていく。
 少年は膝を抱え、顔を伏せてから、少し目を閉じた。

 気がつき顔を上げると、目の前にお姉さんの顔があったので、思わず驚き飛び上がるところだった。寝入った彼を覗き見していたらしい。

 お姉さんは、失礼なヤツだなぁと苦笑する。
「少年移動するよ。その元気はあるかな?」
 尋ねる。

 彼は首を縦に振った。大して広げてもいなかった荷物を片付けて立ち上がるとお姉さんの後ろをついていく。
「どこへ行くんですか?」

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