次の日、一団は森を向け次の村へと到着した。
 そこで一団は幾日かを過ごした。少年とお姉さんも当分の間、一団と一緒にすごす羽目になってしまった。
 それは、団長がお姉さんを気に入ってしまったから。そしてお姉さんが適当に口にした目的地が、彼等の目的地の一つでもあったから。特に急ぎの旅でもないし、これといった目的もない。だから、たまには流されてみるのも悪くはないと思ったのかもしれない。

 そこはカラカラに乾いた村だった。自分の村と同じだ、と少年は思った。ゆっくりと瞬きをした。お姉さんに視線を向けると、彼女はそれに気付かなかったのか険しい顔をしている。
 突然、神楽が駆け出した。

「あの娘の、生まれ育った村なのよ」
 そっと眞子は呟いた。

「お姉さん、なんとかならないんですか?」
 少年は尋ねた。

「なんとかするも何も。ここは私の保護する村ではないから、どうにもならない」

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