極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
しかし慶子さんが体調を崩し、入院したことがきっかけで朝霧社長は変わったらしい。一番大切にしないとならないのは自分を支えてくれた妻で、家族なんだと。
そして反発こそしないが、どこか冷めた感じの衛士が気づけば若い頃の自分と重なり、勝手ながら心配していたそうだ。
第三者から聞く衛士の様子に、なんとも言えない気持ちになる。たくさんの葛藤を抱えて、ラグエルジャパンの後継者として努力している衛士は、私や茉奈に対しても真摯に向き合ってくれている。
「……ごめんね」
「どうした?」
ぽつりと謝罪の言葉を口にしたら、衛士が不思議そうに声をかけてくる。
「衛士がラグエルジャパンの社長子息だって知ったとき、もっとちゃんと衛士の話を聞いていればって。そうしたら衛士にもご両親にも、茉奈の誕生から見守ってもらえたのかなって」
ああしていればという仮定の話をしても意味はない。けれどご両親に会ってその思いはよりいっそう強くなった。
「あのとき仮に未亜が俺の話を聞いてくれて必死に言い訳したとしても、未亜のわだかまりを完全に消すのは無理だったと思う。おそらく振られていたよ」
「そんな」
ことはない、と続けようと衛士の方を向いたら額をこつんと重ねられた。至近距離で彼と目が合う。
「いかに自分が傲慢で浅はかだったのか、未亜を失って初めて気づいた。だから遠回りしたけれど、お互いに向き合うために必要な時間だったんだ。そう思いたいし、思えるのは未亜と茉奈が一緒にいる未来を約束してくれたからだよ」
穏やかに話す衛士に私は小さく頷く。
そして反発こそしないが、どこか冷めた感じの衛士が気づけば若い頃の自分と重なり、勝手ながら心配していたそうだ。
第三者から聞く衛士の様子に、なんとも言えない気持ちになる。たくさんの葛藤を抱えて、ラグエルジャパンの後継者として努力している衛士は、私や茉奈に対しても真摯に向き合ってくれている。
「……ごめんね」
「どうした?」
ぽつりと謝罪の言葉を口にしたら、衛士が不思議そうに声をかけてくる。
「衛士がラグエルジャパンの社長子息だって知ったとき、もっとちゃんと衛士の話を聞いていればって。そうしたら衛士にもご両親にも、茉奈の誕生から見守ってもらえたのかなって」
ああしていればという仮定の話をしても意味はない。けれどご両親に会ってその思いはよりいっそう強くなった。
「あのとき仮に未亜が俺の話を聞いてくれて必死に言い訳したとしても、未亜のわだかまりを完全に消すのは無理だったと思う。おそらく振られていたよ」
「そんな」
ことはない、と続けようと衛士の方を向いたら額をこつんと重ねられた。至近距離で彼と目が合う。
「いかに自分が傲慢で浅はかだったのか、未亜を失って初めて気づいた。だから遠回りしたけれど、お互いに向き合うために必要な時間だったんだ。そう思いたいし、思えるのは未亜と茉奈が一緒にいる未来を約束してくれたからだよ」
穏やかに話す衛士に私は小さく頷く。