極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
「いや、役割じゃなく特権だな」
特権は言いすぎだ。でも心が軽くなる。お礼を言おうとしたが、その前に小さくくしゃみをしてしまった。
「ほら、とにかく温まってこい」
さりげなく衛士が私のワンピースのボタンをはずしにかかるが、素直に受け入れられない。
「でも、衛士だってそんな薄着で」
「俺はたいして濡れてないって言っただろ」
彼が言い終えたのとほぼ同時に、私は衛士の唇に自分の唇を押し当てた。
「嘘。衛士も冷えてるよ」
至近距離で呟き、彼に訴えかける。そっと頬に触れると、やはり彼も冷えていた。
「未亜だって」
「んっ」
お返しと言わんばかりに今度は衛士から口づけられる。私からのキスよりも長くて甘い。
一度唇が離れ、切ない気持ちで彼を見た。すると衛士は私の腰に回していた腕に力を込め、子どものように私を抱き上げた。
両足が宙に浮き、衛士が大股で数歩移動する。次の瞬間、私はまだお湯が半分にも満たないバスタブの中に下ろされた。
温度差の関係かお湯が熱湯みたいに感じて身をよじる。しかし衛士に手を引かれ、彼と向き合う形でその場に腰を下ろした。浸かった指先がじんじんと熱い。
中途半端にお湯が溜まったバスタブの中、大人ふたりが服を着たまま向かい合わせで座っている。なんとも妙な状況に私は目を瞬かせた。
「まったく、強情だな、未亜は」
呆れた口調の衛士は、私の頬を撫で不敵に笑った。
特権は言いすぎだ。でも心が軽くなる。お礼を言おうとしたが、その前に小さくくしゃみをしてしまった。
「ほら、とにかく温まってこい」
さりげなく衛士が私のワンピースのボタンをはずしにかかるが、素直に受け入れられない。
「でも、衛士だってそんな薄着で」
「俺はたいして濡れてないって言っただろ」
彼が言い終えたのとほぼ同時に、私は衛士の唇に自分の唇を押し当てた。
「嘘。衛士も冷えてるよ」
至近距離で呟き、彼に訴えかける。そっと頬に触れると、やはり彼も冷えていた。
「未亜だって」
「んっ」
お返しと言わんばかりに今度は衛士から口づけられる。私からのキスよりも長くて甘い。
一度唇が離れ、切ない気持ちで彼を見た。すると衛士は私の腰に回していた腕に力を込め、子どものように私を抱き上げた。
両足が宙に浮き、衛士が大股で数歩移動する。次の瞬間、私はまだお湯が半分にも満たないバスタブの中に下ろされた。
温度差の関係かお湯が熱湯みたいに感じて身をよじる。しかし衛士に手を引かれ、彼と向き合う形でその場に腰を下ろした。浸かった指先がじんじんと熱い。
中途半端にお湯が溜まったバスタブの中、大人ふたりが服を着たまま向かい合わせで座っている。なんとも妙な状況に私は目を瞬かせた。
「まったく、強情だな、未亜は」
呆れた口調の衛士は、私の頬を撫で不敵に笑った。