極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
未亜との交際は順調だった。男と付き合った経験がないと最初に告白され、未亜の気持ちを大事にしながら関係を進めていった。
相変わらずお互いの素性は話さない。未亜は自分が杉井電産の社長の娘だという事実は言わなかったし、俺からも聞かなかった。
逆に未亜から俺の職業や家柄についても尋ねられはしない。そうやって上手くいっている気になっていた。
わりと好みがはっきりしている俺にとって、興味がないことに触れるのは苦痛でしかないが、未亜に関するものは不思議と前向きに受け入れられた。
雨の日は陰鬱な気分にしかなれないし、どうも体調が優れないが、未亜は真逆だった。嬉しそうに雨模様の空を眺めている。
「お気に入りの傘を使えるし、新しいレインブーツを履いて出かけられるから」
その発想はまったくなかった。雨の日でも前向きに過ごせるようにとプラスに考えるところがなんとも彼女らしい。
そんな未亜に感化され、憂鬱でしかなかった雨の日が少しだけ好きになった。彼女が機嫌よく笑ってくれるのが大きい。
もう少し雨が落ち着いてからと言い訳して未亜を引き留める。雨音を聞きながら腕の中で眠る彼女の寝顔を見つめるのは悪くなかった。
相変わらずお互いの素性は話さない。未亜は自分が杉井電産の社長の娘だという事実は言わなかったし、俺からも聞かなかった。
逆に未亜から俺の職業や家柄についても尋ねられはしない。そうやって上手くいっている気になっていた。
わりと好みがはっきりしている俺にとって、興味がないことに触れるのは苦痛でしかないが、未亜に関するものは不思議と前向きに受け入れられた。
雨の日は陰鬱な気分にしかなれないし、どうも体調が優れないが、未亜は真逆だった。嬉しそうに雨模様の空を眺めている。
「お気に入りの傘を使えるし、新しいレインブーツを履いて出かけられるから」
その発想はまったくなかった。雨の日でも前向きに過ごせるようにとプラスに考えるところがなんとも彼女らしい。
そんな未亜に感化され、憂鬱でしかなかった雨の日が少しだけ好きになった。彼女が機嫌よく笑ってくれるのが大きい。
もう少し雨が落ち着いてからと言い訳して未亜を引き留める。雨音を聞きながら腕の中で眠る彼女の寝顔を見つめるのは悪くなかった。