極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
衛士は、昔から迷う私の手を引いてくれる。
「ありがとう、衛士」
汚れた茉奈の手を拭く衛士に小さくお礼を告げる。
「いや。そうやって未亜はずっと周りに気を使いながら茉奈を育ててきたんだな。さっきは強引に決めたが、こうして茉奈の隣に座ると躊躇う未亜の気持ちが少しだけ理解できた」
「そんな、たいしたことはしてないよ。私、ひとりで育てているわけではないし」
陽子さんや敦さん、保育園にもお世話になっているし、父もなんだかんだで、茉奈を大切にしてくれている。
そこで衛士の視線がこちらに向いた。
「十分してるさ。ありがとう、未亜」
「ありと」
衛士の真似をして茉奈まで真面目な顔で私にお礼を告げてきた。その行動に思わず衛士と顔を見合わせて笑い合う。
「そうだな。茉奈も感謝しているんだよな」
よしよしと衛士に頭を撫でられ、茉奈は得意げな表情だ。
「茉奈もいつもありがとう」
生まれてきてくれて。ここまで無事に大きくなってくれて。
私も感謝の気持ちを茉奈に伝える。母親として子育てに対するプレッシャーは正直、相当なものだ。
なにもかも初めての育児は正解がないし手探りの連続で、さらに茉奈には父親がいない後ろめたさがあった。
おかげで大げさに心配しすぎるところがあるのもわかっている。
でも、衛士とこうやって過ごして、茉奈について対等に話したり、分かち合えるのは彼だけかもしれないと思った。
「ありがとう、衛士」
汚れた茉奈の手を拭く衛士に小さくお礼を告げる。
「いや。そうやって未亜はずっと周りに気を使いながら茉奈を育ててきたんだな。さっきは強引に決めたが、こうして茉奈の隣に座ると躊躇う未亜の気持ちが少しだけ理解できた」
「そんな、たいしたことはしてないよ。私、ひとりで育てているわけではないし」
陽子さんや敦さん、保育園にもお世話になっているし、父もなんだかんだで、茉奈を大切にしてくれている。
そこで衛士の視線がこちらに向いた。
「十分してるさ。ありがとう、未亜」
「ありと」
衛士の真似をして茉奈まで真面目な顔で私にお礼を告げてきた。その行動に思わず衛士と顔を見合わせて笑い合う。
「そうだな。茉奈も感謝しているんだよな」
よしよしと衛士に頭を撫でられ、茉奈は得意げな表情だ。
「茉奈もいつもありがとう」
生まれてきてくれて。ここまで無事に大きくなってくれて。
私も感謝の気持ちを茉奈に伝える。母親として子育てに対するプレッシャーは正直、相当なものだ。
なにもかも初めての育児は正解がないし手探りの連続で、さらに茉奈には父親がいない後ろめたさがあった。
おかげで大げさに心配しすぎるところがあるのもわかっている。
でも、衛士とこうやって過ごして、茉奈について対等に話したり、分かち合えるのは彼だけかもしれないと思った。