極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
それは衛士が、子育てを手伝うのではなく自分もするというスタンスでいてくれるからだ。衛士は茉奈にだけでなく私にも寄り添おうとしてくれている。
つらくて投げ出したくて泣きたいときもたくさんあったけれど、やっぱり私は幸せだ。茉奈がいて、今は衛士もいてくれる。
その後、衛士の料理が運ばれてきて、食べ終わった私が交代し茉奈の相手をした。お互いにゆっくりとはいかなくても、いつもより気持ちも体力的にも楽に過ごせたのは間違いない。
レストランを出て今度こそ水族館に足を向ける。結果的に、薄暗く人の多い館内はベビーカーではなくて正解だった。
暗いので茉奈が怖がるかなと心配していたが、浮かび上がるような大きな水槽に釘付けになっている。
さっそく下ろしてほしいと主張した茉奈は、小さな背を精いっぱい伸ばして目の前を通り過ぎる魚に心を奪われている。
「あー。これー」
茉奈が興奮気味に水槽を指さすと、そばに大きなカメが泳いでやって来ていた。内側の模様まではっきり見えるほど近く、その迫力はなかなかすごい。
私は茉奈の隣に腰を落として彼女に視線を合わせた。
「大きいね。これは魚じゃなくてカメだよ」
「かめ?」
おうむ返しをする茉奈に微笑む。
「茉奈に挨拶に来てくれたのかもね」
こうして見るとカメの目はつぶらで愛嬌がある。茉奈よりずっと年上なんだろうけれど。
「茉奈が乗れそうなくらい大きいな」
「本当だね」
うしろに立つ衛士の言葉に同意する。なにげない会話を楽しみつつ、私も久しぶりの水族館に心を躍らせる。
つらくて投げ出したくて泣きたいときもたくさんあったけれど、やっぱり私は幸せだ。茉奈がいて、今は衛士もいてくれる。
その後、衛士の料理が運ばれてきて、食べ終わった私が交代し茉奈の相手をした。お互いにゆっくりとはいかなくても、いつもより気持ちも体力的にも楽に過ごせたのは間違いない。
レストランを出て今度こそ水族館に足を向ける。結果的に、薄暗く人の多い館内はベビーカーではなくて正解だった。
暗いので茉奈が怖がるかなと心配していたが、浮かび上がるような大きな水槽に釘付けになっている。
さっそく下ろしてほしいと主張した茉奈は、小さな背を精いっぱい伸ばして目の前を通り過ぎる魚に心を奪われている。
「あー。これー」
茉奈が興奮気味に水槽を指さすと、そばに大きなカメが泳いでやって来ていた。内側の模様まではっきり見えるほど近く、その迫力はなかなかすごい。
私は茉奈の隣に腰を落として彼女に視線を合わせた。
「大きいね。これは魚じゃなくてカメだよ」
「かめ?」
おうむ返しをする茉奈に微笑む。
「茉奈に挨拶に来てくれたのかもね」
こうして見るとカメの目はつぶらで愛嬌がある。茉奈よりずっと年上なんだろうけれど。
「茉奈が乗れそうなくらい大きいな」
「本当だね」
うしろに立つ衛士の言葉に同意する。なにげない会話を楽しみつつ、私も久しぶりの水族館に心を躍らせる。