極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
「そんな迷いが積み重なって、未亜を傷つけて最悪な形で失ったんだ」
痛みを堪えるかのような表情に胸が締めつけられる。私たちは今、お互いにどんな顔をしているんだろう。
あふれ返りそうな感情がなにかの言葉になって口をついて出そうになる。ところがその前に彼に強く抱きしめられた。
「どれも言い訳にしか聞こえないかもしれない。でも出会ったときからずっと俺は未亜に惹かれていた。未亜が杉井電産の社長の娘とか関係なく、未亜自身が好きだと思った」
耳元に届く声には必死さが滲んでいて、回された腕の力は意志の強さに比例している気がした。息が詰まりそう。でもこのまま離してほしくない。
「離れても忘れられなくて、死ぬほど後悔して、会いたくてどうしようもなかった」
「……私も」
小さく漏れた声は衛士に届いたらしい。かすかに衛士が身じろぎしこちらをうかがおうとする。私は一度言葉をのみ込み、おもむろに目線を上げた。
「うん。ありがとう。衛士の気持ちはすごくよくわかったよ。私の方こそごめんね。一方的に衛士を責めて、関係を断ち切って」
そればかりか妊娠さえ知らせなかった。知らせるつもりもなかった。衛士と向き合わずに逃げ出してしまった。
私だって悪いところはたくさんあったから……。
「これからは茉奈の両親としてお互いに」
「未亜、嘘をつくな」
笑顔を向けて衛士に答えようとしたら唐突に言いきられ、目を見張った。意味が理解できないのに、あまりにも衛士が表情を緩めずきっぱりと言い放ったので、いくらか心が揺れる。
痛みを堪えるかのような表情に胸が締めつけられる。私たちは今、お互いにどんな顔をしているんだろう。
あふれ返りそうな感情がなにかの言葉になって口をついて出そうになる。ところがその前に彼に強く抱きしめられた。
「どれも言い訳にしか聞こえないかもしれない。でも出会ったときからずっと俺は未亜に惹かれていた。未亜が杉井電産の社長の娘とか関係なく、未亜自身が好きだと思った」
耳元に届く声には必死さが滲んでいて、回された腕の力は意志の強さに比例している気がした。息が詰まりそう。でもこのまま離してほしくない。
「離れても忘れられなくて、死ぬほど後悔して、会いたくてどうしようもなかった」
「……私も」
小さく漏れた声は衛士に届いたらしい。かすかに衛士が身じろぎしこちらをうかがおうとする。私は一度言葉をのみ込み、おもむろに目線を上げた。
「うん。ありがとう。衛士の気持ちはすごくよくわかったよ。私の方こそごめんね。一方的に衛士を責めて、関係を断ち切って」
そればかりか妊娠さえ知らせなかった。知らせるつもりもなかった。衛士と向き合わずに逃げ出してしまった。
私だって悪いところはたくさんあったから……。
「これからは茉奈の両親としてお互いに」
「未亜、嘘をつくな」
笑顔を向けて衛士に答えようとしたら唐突に言いきられ、目を見張った。意味が理解できないのに、あまりにも衛士が表情を緩めずきっぱりと言い放ったので、いくらか心が揺れる。