極秘出産でしたが、宿敵御曹司は愛したがりの溺甘旦那様でした
「起きたか?」
ソファに座り声をかけてきた衛士はすっかりいつもの調子で、意識していた自分が恥ずかしくなる。
「うん。ありがとう。ある程度寝てすっきりしたみたい」
「ねー」
茉奈が笑顔で相槌らしきものを打つ。本当にどこまでわかっているのか。窓の外に視線を遣るといつの間にか雨もやんでいた。
「未亜」
「なに?」
そろそろ帰る旨を衛士に伝えようとしたら先に名前を呼ばれる。尋ね返すと、衛士はどういうわけか神妙な面持ちになった。
「茉奈も一緒にこちらへ」
そう言ってソファの方へと促され、私は茉奈を抱っこしたままおもむろに近づき、衛士の隣に腰を落とした。
「どうしたの?」
「もっと早くに渡そうと思っていたんだ」
そう言いながら彼はリボンがかかっている手のひらサイズの小さな正方形の箱を差し出してきた。私が茉奈を抱っこしているのもあってか、衛士は慎重にその箱を開け、中身を取り出す。
重厚な黒の指輪ケースが出てきて私は目を見張った。
中からは大きなひと粒ダイヤモンドが輝くシルバーの指輪が姿を覗かせた。
「未亜。茉奈も一緒にずっと俺が守っていく。二度と未亜を悲しませるような真似はしない。ふたりとも絶対に幸せにしてみせるから、もう一度俺を選んでくれないか?」
そこで一度言葉を区切り、衛士は真っすぐな眼差しを私に向けてきた。
「俺と結婚してほしい。未亜を愛しているんだ」
彼の言葉が胸の奥に沁みて、息が詰まりそうになる。すぐに声にならない。
ソファに座り声をかけてきた衛士はすっかりいつもの調子で、意識していた自分が恥ずかしくなる。
「うん。ありがとう。ある程度寝てすっきりしたみたい」
「ねー」
茉奈が笑顔で相槌らしきものを打つ。本当にどこまでわかっているのか。窓の外に視線を遣るといつの間にか雨もやんでいた。
「未亜」
「なに?」
そろそろ帰る旨を衛士に伝えようとしたら先に名前を呼ばれる。尋ね返すと、衛士はどういうわけか神妙な面持ちになった。
「茉奈も一緒にこちらへ」
そう言ってソファの方へと促され、私は茉奈を抱っこしたままおもむろに近づき、衛士の隣に腰を落とした。
「どうしたの?」
「もっと早くに渡そうと思っていたんだ」
そう言いながら彼はリボンがかかっている手のひらサイズの小さな正方形の箱を差し出してきた。私が茉奈を抱っこしているのもあってか、衛士は慎重にその箱を開け、中身を取り出す。
重厚な黒の指輪ケースが出てきて私は目を見張った。
中からは大きなひと粒ダイヤモンドが輝くシルバーの指輪が姿を覗かせた。
「未亜。茉奈も一緒にずっと俺が守っていく。二度と未亜を悲しませるような真似はしない。ふたりとも絶対に幸せにしてみせるから、もう一度俺を選んでくれないか?」
そこで一度言葉を区切り、衛士は真っすぐな眼差しを私に向けてきた。
「俺と結婚してほしい。未亜を愛しているんだ」
彼の言葉が胸の奥に沁みて、息が詰まりそうになる。すぐに声にならない。