総長様と契約恋愛始めました!
「もう着いてるから移動する」
そう言うと遥翔先輩は「おいで」と言いながら歩き始めたので、私もその後をついて行く。
生徒用の門徒反対側、温室があった方に職員用の大きな門がある
そこにいわゆる『リムジン』と言われる大きな車が用意されていた。
「お疲れ様です遥翔様。お荷物をお預かり致します」
運転席からお仕えの人が出てくると、遥翔先輩の荷物を回収する。
「恋もバック貸して」
「はい……ありがとうございます……」
執事の態度からでも感じられる西園寺の格の違いに思わず言葉を失い、おかしな態度を取ってしまいそうになる。
「心ここに在らずって感じだな」
そう言って笑う先輩は、お仕えの方が後ろのトランクに荷物を置きに行くと、車のドアを開けエスコートをしてくれる。
「段差気をつけて登りな、ほら」
片手でドアを開け、片方で私の手を取ってエスコートしてくれる姿は様になっていて、つくづく何をしてもかっこいい人だなと見入ってしまう。
「…………ありがとうございます!私リムジン初めて乗るのでちょっとわくわくしてます!」