転生うさぎ獣人ですが、天敵ライオン王子の溺愛はお断りします!~肉食系王太子にいろんな意味で食べられそうです~
「レオン様……昨日の朝から急に姿をくらませたようですの。自室では〝用が済んだら帰る〟って置手紙があったみたいだけど、なにか事件に巻き込まれたんじゃないかって王宮は大騒ぎ。私も心配で……いてもたってもいられなくて……」
「レオン様が⁉」
急にいなくなったって、失踪したってこと? 村に来ていないだけかと思ったら、そうじゃなかったのか。
「こんな緊急事態なのに、護衛の虎騎士は〝大がかりな捜索を開始するのは王子が失踪して二日が経過してから。それまでは帰るという言葉を信じて待ちましょう〟とか言い出して。パートナーが頼りないから、私がレオン様のピンチを救うしかないと思ったまでですわ」
たしかに、レオン様が失踪したとなれば、真っ先にジェイドさんが最近頻繁に訪れていたこの村まで捜索しにくるはずだ。それをせずに、〝二日待とう〟って冷静に言えるなんて――。
「……レオン様の失踪、なにか裏があると思わない?」
「ああ。俺も思った。間違いなくあの騎士はグルか、王子に口止めされていることがあるのだろう」
「ちょっと! 私たちを無視して内緒話とはなにごとですの⁉ やっぱりあなたたち、なにか知っているんですわね?」
ベルとヒソヒソ話をしていると、ナタリーが怒声を上げた。
「お言葉ですがナタリー様、レオン様が失踪したとして、なぜ私が犯人だと思われたのでしょうか?」
「ふんっ! 私、知っているんですわよ! あなたがレオン様にしつこく付きまとっていたことを。レオン様が虎騎士と村のうさぎ獣人の話をしているのを聞いたもの。〝いつも追いかけまわして困っている〟って、虎騎士がたしかに言っていましたわ!」
「……」
――いや、逆です逆!
心の中で私はツッコミを入れた。ジェイドさんが〝困っている〟と言ったのは私のことだろう。ベルはナタリーの話を聞いて、プルプルと肩を震わせて笑いを堪えている。
「レオン様が⁉」
急にいなくなったって、失踪したってこと? 村に来ていないだけかと思ったら、そうじゃなかったのか。
「こんな緊急事態なのに、護衛の虎騎士は〝大がかりな捜索を開始するのは王子が失踪して二日が経過してから。それまでは帰るという言葉を信じて待ちましょう〟とか言い出して。パートナーが頼りないから、私がレオン様のピンチを救うしかないと思ったまでですわ」
たしかに、レオン様が失踪したとなれば、真っ先にジェイドさんが最近頻繁に訪れていたこの村まで捜索しにくるはずだ。それをせずに、〝二日待とう〟って冷静に言えるなんて――。
「……レオン様の失踪、なにか裏があると思わない?」
「ああ。俺も思った。間違いなくあの騎士はグルか、王子に口止めされていることがあるのだろう」
「ちょっと! 私たちを無視して内緒話とはなにごとですの⁉ やっぱりあなたたち、なにか知っているんですわね?」
ベルとヒソヒソ話をしていると、ナタリーが怒声を上げた。
「お言葉ですがナタリー様、レオン様が失踪したとして、なぜ私が犯人だと思われたのでしょうか?」
「ふんっ! 私、知っているんですわよ! あなたがレオン様にしつこく付きまとっていたことを。レオン様が虎騎士と村のうさぎ獣人の話をしているのを聞いたもの。〝いつも追いかけまわして困っている〟って、虎騎士がたしかに言っていましたわ!」
「……」
――いや、逆です逆!
心の中で私はツッコミを入れた。ジェイドさんが〝困っている〟と言ったのは私のことだろう。ベルはナタリーの話を聞いて、プルプルと肩を震わせて笑いを堪えている。