義兄の純愛~初めての恋もカラダも、エリート弁護士に教えられました~

「すっかりオンナになっちゃって〜。今からでもお赤飯炊いてあげようか」
「ほんと恥ずかしいからやめて」


 私は湯呑を置いて両手で顔を覆った。処女を卒業したことも報告したので、彼女はたびたびからかってくるのだ。

 しかも、興味津々にかなり突っ込んだ質問もしてくる。


「ねえ、ふたりはどのくらいの頻度でシてるの?」
「っ、は⁉」
「まだ親と一緒に暮らしてるんでしょ。豪邸だから部屋がいくつもあるとはいえ、好きなときにできるわけじゃないんだろうなぁと思って。単なる好奇心」


 小夏は声をひそめて言い、ニヤリと口角を上げた口にご飯を放り込んだ。私は赤面しているに違いない。

 また生々しい話題をするんだから。頻度といっても、正直どこからどこまでカウントしたらいいものか。


「……ご想像にお任せします」
「え~じゃあ本当に想像するよ? たぶん最後までするのは週に一回くらいで、できない日はご両親に隠れて家のあちこちでイチャコラしてるんじゃないの? キッチンの死角とか、脱衣所とかで」
「あながち間違っていない……」


 カウンターにおでこをくっつける勢いでうなだれると、小夏は「きゃー」と喜んで頬に手を当てた。
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