別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
陸人さんが改めて伝えると、父が「どうぞよろしくお願いします」と頭を下げてくれた。


一時は緊張が漂ったものの、陸人さんとの結婚が認められて胸がいっぱいになる。

自分にこんな日が来るなんて、いまだに信じられない。

それに、私を心配する父や母、そして兄の愛情を感じられた、幸せなひとときだった。


少し遅くなったので夕飯を一緒にと誘われて、私は母と一緒にキッチンに立った。

その間、陸人さんは兄となにやら話し込んでいる。

最初は深刻な雰囲気だったため気になったものの、徐々にふたりに笑顔が見られるようになったのでホッとした。



こうして私たちの結婚が正式に決まった。

天沢家の反応をずっと気にしていたのだが、改めて話しに行った陸人さんが「ちゃんと了承してくれたよ。急だったから心の準備が整っていなかっただけだ」と言うので、胸を撫で下ろした。

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