別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
入籍はいつがいいかとか、結婚式はどこで挙げようかとか、幸福な時間が過ぎていく。


陸人さんのマンションへの引っ越しの日も検討していたが、彼が十日ほどアメリカに出張になってしまい、帰国してからとなった。

学会があるのだという。
以前にも赴いていて、陸人さんはその場で発表した経験もあるらしい。
英語もペラペラなのだ。

そんな優秀なドクターの妻が私でいいのか心配になるけれど、彼がいつも私に愛情を傾けてくれるので笑顔でいられた。



出張前夜。
陸人さんは私を丁寧に抱いた。

初めてのときは緊張で必死にしがみついているだけだったのに、何度も体を重ねるうちに気持ちいいという感覚が芽生えてきた。

いたるところに舌を這わせて私の体を溶かした彼は、ゆっくり入ってくる。


「あぁっ……」


シーツをつかみ快楽を逃そうとしても高まるばかりで、体をのけぞらせてしまう。


「はー」


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