別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
また食彩亭で働きたいなと思いを馳せるものの、陸人さんに会ってしまう可能性が大きいので難しい。


「凛。たまご焼きとミートボールでいい?」
「いいよー」


一日中立ちっぱなしの仕事に、凛の世話。
休息の取れない体はとっくに悲鳴をあげていて、ときおりレトルト食品に頼ってしまう。

野菜がないとレタスのサラダはつけたが、これでは栄養が偏りそうだ。

でも、色どり鮮やかで栄養満点の食彩亭の弁当のような食事を毎食作っていたら、自分が倒れてしまう。

ママ失格だな……。

簡単なものばかりでも、「おいしい」と笑みを浮かべてたまご焼きを頬張る凛を見ていると、そんなふうに思えてしまう。

でも、ひとりで育てると決めたのは自分なのだ。
もっと頑張らなければ。


凛を風呂に入れたあとは、布団の中でしばらく親子の触れ合いをする。

絵本を読むことがほとんどなのだが、凛はこの時間を楽しみにしているようだ。
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