別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「本宮さん。野上総合にコンタクトを取ったら受け入れてくれるそうです。紹介状を書きましたので、救急外来に行ってください」
「野上?」


しかも救急?


「はい。救急に形成外科の腕のいいドクターがいらっしゃいます。目立つ顔の傷などはその先生が担当されるんです。当直明けで帰られるところを待っていただいています。急いでください」


もしかして……陸人さん?


「あっ、はい。ありがとうございました」


陸人さんだったらまずいと思ったものの、今は傷の治療が最優先だ。

凛まで、私と同じように肩身の狭い思いをしながら生きていかなければならないなんて耐えられない。


それから足がない私を気遣った園長先生が、一時間弱の道のりを車で送ってくれた。

凛を抱いて救急に駆け込み、受付の女性に声をかける。


「お電話が入っているはずなのですが……」
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