別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
「陸人さんに悪いところなんてひとつもありません」
むしろ私は彼に救われたのだ。
「俺はどうしたら……」
「もう私たちのことは放っておいてください。あっ、でも凛の傷だけは……」
「もちろん、治す」
彼は私に真剣な眼差しを注ぎ、即答した。
「だけど、放ってはおけない。凛ちゃんは俺たちの子だから」
背中の傷痕を気にして生きてきた私が、ほかの男性に抱かれるわけがないとわかっているからだろう。
どれだけ否定しても彼は主張を曲げない。
どうしたら陸人さんを解放できる?
あの事件を忘れて、自分のための人生を歩かせてあげられるのだろう。
でも……たとえ私に向けられた感情が愛ではなく贖罪だったとしても、凛にとっては父親がいたほうがいい?
私の心は激しく揺れ動いた。
「ママ!」
沈黙が続き、気まずい雰囲気が漂ってきたところで、凛が絵本片手に駆けてきた。
むしろ私は彼に救われたのだ。
「俺はどうしたら……」
「もう私たちのことは放っておいてください。あっ、でも凛の傷だけは……」
「もちろん、治す」
彼は私に真剣な眼差しを注ぎ、即答した。
「だけど、放ってはおけない。凛ちゃんは俺たちの子だから」
背中の傷痕を気にして生きてきた私が、ほかの男性に抱かれるわけがないとわかっているからだろう。
どれだけ否定しても彼は主張を曲げない。
どうしたら陸人さんを解放できる?
あの事件を忘れて、自分のための人生を歩かせてあげられるのだろう。
でも……たとえ私に向けられた感情が愛ではなく贖罪だったとしても、凛にとっては父親がいたほうがいい?
私の心は激しく揺れ動いた。
「ママ!」
沈黙が続き、気まずい雰囲気が漂ってきたところで、凛が絵本片手に駆けてきた。