別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
ミートボールがのったトマトスパゲティ、そしてコーンポタージュスープ。
いろんな種類のサンドウィッチもある。

まるで知っていたかのように、凛が好きなものばかりだ。


「凛ちゃん、約束の絵本、用意してあるよ。こっちにおいで」


キッチンに立った私の代わりに凛の子守りをしてくれるようだ。


「はい。メリークリスマス」


凛はきれいにラッピングされた大きな包みを受け取り、「ありがとう」と笑顔を弾けさせている。

そして待ちきれない様子で包装をビリビリと大胆に破った彼女は、新しい絵本を抱えて私のところに駆け寄ってきた。


「ママ、見て」
「たくさんいただいたのね。よかったね」
「うん!」
「凛ちゃん、もうひとつあるよ。おいで」


陸人さんは凛を連れてリビングを出ていき、しばらくすると戻ってきた。
凛が抱えているのは、彼女より大きなくまのぬいぐるみだ。


「ママ、くまさん!」
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